質の良い眠りをサポートする、睡眠・快眠の情報満載 快眠コンソーシアム

  • 快眠コンソーシアムとは about us
  • プレスリリース press release
  • お問い合わせ contact.html
トップページ > 眠りについて知ろう > No.40 鼻腔の乾燥がいびきを招く!?

眠りについて知ろう

No.40 鼻腔の乾燥がいびきを招く!?

いびきをかく原因はいろいろありますが、鼻腔の乾燥や口呼吸もいびきの大きな原因になるようです。いびきがひどい。パートナーのいびきに悩まされているという人は、まずは普段の呼吸を確認し、鼻腔環境を見直しましょう!

口呼吸に注意!

呼吸は生物にとってとても重要ですが、普段、自分が口と鼻のどちらで呼吸をしているか、意識している人は少ないはず。それで、どちらで呼吸をしても同じだ と思いがちですが、いろいろな調査研究から鼻呼吸はいびき防止に役立つだけでなく、風邪防止や口臭防止にも役立つことがわかってきています。

人は本来、鼻で呼吸するようにできていますが、何らかの原因で口呼吸になると、口の中が乾きがちになるため、口臭が強くなるとか(だ液は口臭に原因菌など を洗い流すため)。また、冷たい空気が喉からダイレクトに肺へと流れるため、肺にも負担がかかります。さらに、ホコリやウイルスなどの菌が喉の粘膜に付着 しやすいため、喉が痛くなったり風邪などをひきやすくなります。また、口呼吸によって、軟口蓋(喉の付近の粘膜)が振動していびきも起きやすくなります。

「睡眠中は横になって身体が水平になるために気道が落ち込んで狭くなりやすいのです。その状態で口呼吸をすると、軟口蓋が振動しやすくなります」とエスエス製薬の伊藤淳さん。

鼻呼吸をしていれば、口が渇きにくく、冷たい空気も鼻腔である程度温められてから肺へと運ばれるため、肺への負担も軽減されます。また、ホコリやウイルスも鼻腔でキャッチされて排泄されるため、風邪などを防ぐことができます。

「そして鼻呼吸をしていれば、軟口蓋が振動しにくくなるので、いびきも減ります」

鼻腔が乾くと口呼吸になりがちに

口呼吸になる原因には、口輪筋(口の周りの筋肉)の衰えや歯並びの悪さなどのほか、鼻の通りが悪いこともあげられます。

「鼻腔の表面は通常、分泌液の薄い粘膜層で覆われていますが、粘膜がしっかり潤っていると、繊毛運動が一定になって空気の流れも良くなるため、鼻呼吸がス ムーズになります。でも、鼻粘膜が乾いてしまうと、空気の流れが乱れて呼吸しずらくなるため、どうしても口呼吸になってしまうのです」

それにより、上記で述べたようにいびきや喉の痛みなどが起こることが。睡眠中は意識がなくなるため、鼻呼吸をずっと維持することはなかなかむずかしいことですが、鼻の粘膜を乾燥させないように気をつけ、普段から口を閉じて鼻呼吸をするように意識するとよいでしょう。
また、イビキを軽くするには、眠りについて知ろうVol.9で述べたように、肥満に気をつけ、寝る際はお酒の飲みすぎは避け、仰向けより横向きで眠るようにするのがオススメです!

調査結果3:いびきに悩むのは圧倒的に女性

いびきをかく人は男性のほうが多いのですが、女性でも世代を問わず3~4割が「ほぼ毎日」いびきをかくと答えています。さらに、いびきに悩んでいるか否かを質問してみたところ、20~40代の女性では、7割弱もの人が悩んでいると 答えました(「非常に悩んでいる」と、「まあ悩んでいる」を合わせた割合)。一方、男性は、10%が「非常に悩んでいる」、40%が「まあ悩んでいる」と 答えた20代が世代別トップで、年齢が高くなるにつれて悩んでいる人の割合が減少。つまり、男性より女性がいびきをかくことに悩んでいることがわかりまし た。
悩みを具体的に聞いてみると、「他人や家族に迷惑をかける」「他人に対して恥ずかしい」という意見が目立ち、女性はいびきをかくことについてパートナーな どに配慮する気持ちが強いことがわかりました。実際、いびきが原因で「夫婦げんかになった」、「夫婦別室で寝ている」、「旅行の際、友人に注意された」と いった経験をしている人も多く、パートナーや友人との関係の障害になっていることも明らかに。

たかがいびきと思いがちですが、いびきは眠りを妨げるだけでなく、ストレスとなったり、時には人間関係を崩す原因になりうることが「いびき白書」からわかりました。
いびきに悩んでいる人は、太らないように気をつける、お酒を飲み過ぎないように気をつけるなど、眠る前の生活に気をつけ、慢性的にいびきをかく人は、一 度、専門医に相談するのがオススメ。それが自分の健康にとっても、パートナーとの関係を良好にするためにも得策だといえるでしょう。以前にもご紹介したよ うに、睡眠時無呼吸症候群のように治療が必要な深刻ないびきもあるので、放っておかず、 早めに適切な対処を!

文章:睡眠改善インストラクター 竹内由美

日本睡眠学会 Japanise Society Of Sleep Research
JOBS 一般社団法人 日本睡眠改善協議会