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眠りについて知ろう

No.23 快眠には「安心」、「やさしいぬくもり」が大切

ぐっすり眠れる寝室とはどんなものかと考えてみると、温度や湿度、明かりなどいろいろな条件が浮かんできますが、今回は、肌感触など、少し心理的な面から考えてみたいと思います。

小さな子どもにはぬくもりが何より大切

 子どもの頃は、お母さんと一緒なら安心して眠れたのに、一人で眠ったり、部屋を真っ暗にされると不安で眠れなかった。そんな記憶を持っている方は 少なくないはず。それは、お母さんが何より自分にとって安心・信頼できる存在だからと考えられますが、お母さんの柔らかい肌の感触=ぬくもりも、安心を促 す大切な要素になっているようです。そのことは、次のような心理の実験からも推測することができます。

 母親から子ザルを引き離し、その代わりに針金でできた母ザルサイズのオモチャと、同サイズのサルのぬいぐるみを 与えてみました。針金ザルはミルクをくれますが、ぬいぐるみは何もくれません。そんな条件で子ザルがどちらを選んだかというと、お腹がすいたときだけは針 金ザルにいくものの、ミルクの時間以外はずっと、ぬいぐるみに抱きついていました。この結果は人にもあてはまると考えられ、人も動物も生まれながらに柔ら かく、感触のやさしいものに安心するようです。

 アメリカ映画の中には、お母さんが枕元で絵本を読み聞かせるシーンがよく出てきますが、子どもが安心して眠るためには、お母さんのぬくもりや声がとても 重要ですし、マンガ『スヌーピー』に登場するライナス君がいつも毛布を持っているように、自立前の子どもの心の安定を保つには、お母さんの存在に代わるよ うな柔らかいものが必要なようです。

大人になってもぐっすり眠るには肌触りのいいリネンを

 では、母親から自立した大人はどうかというと、パートナーが安心をもたらす存在となると考えられますが、柔らかいリネン類もやはり、安眠をもたらすのに重要なアイテムだと考えられます。

 ただ、日本では中高年以降、夫婦別室で寝ている人が半数以上いるといわれ、欧米ではパートナーと一緒に寝たほう が安心できると答えた人が多いのに対し、日本は一人のほうがぐっすり眠れるという人が多いといわれています。スキンシップの少ない日本ならではの国民性と もいえるようですが、みなさんはどうでしょうか。

 一人のほうがぐっすり眠れるという人も、本能的な心地良さを得るには、リネン類はやはり、肌触りのいいものを使うのがオススメです。

 高温多湿な日本では、季節に合わせて素材を替えることも必要ですが、基本的には肌触りが柔らかく、ホッとできるような素材を選ぶと良いでしょう。

文章:睡眠改善インストラクター 竹内由美

日本睡眠学会 Japanise Society Of Sleep Research
JOBS 一般社団法人 日本睡眠改善協議会