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眠りについて知ろう

No.8 体に合った寝具を選ぼう~マットレス編~

前回、枕のお話をしましたが、体全体を支えてくれるマットレスや敷き布団も、良い眠りを得るためには大切です。枕を合わせても、マットレ スや敷き布団が体に合っていなければ効果は半減。そこで今回は、パラマウトベッドさんにご協力いただき、マットレスの役割や選び方についてご紹介します。

どんなマットレスを選べばいい?

枕のお話をしたときに、体への負担が少ないラクな寝姿勢は、リラックスして立っているのと同じ姿勢を保つことだとお話しましたが、マットレスを選ぶ際は姿勢以外にも以下の条件が必要です。

良いマットレスの条件とは、
1)適度な弾力があり、寝返りがうちやすいこと
2)あお向けの姿勢で気持ちが良いこと
3)寝つきの姿勢で気持ちが良いこと

です。

 マットレスにあお向けに寝たとき、腰の部分が落ち込んで、横から見るとV字になってし まうような柔らかいマットレス(敷き布団)や、逆に背中が敷き布団から浮いてしまうような硬いものは、体に負担がかかってしまうので避けましょう。一般 に、日本人は硬めのマットレス(敷布団)を選ぶ人が多いようですが、硬すぎると睡眠中に背中(ウエスト部分)が浮いて背中の筋肉が緊張してしまったり、腰 に重みが集中して腰が痛くなってしまうことがあるので注意して。寝返りがうちにくい。逆に寝返りが多すぎる。起きたときに腰や背中が疲れているという人 は、マットレス(敷布団)を見直してみるとよいでしょう。


専用測定器

測定画面

※上記2点、
写真提供:パラマウントベッド

  選ぶときには枕同様、必ず実際に横になり、ラクに寝返りがうてるかを確かめてから購入するのが理想です。あお向けになったとき、腰は痛くないか、背中は浮いていないか、一部に体圧がかかりすぎていないか、ラクに姿勢を変えられるか、横向きや寝つきの姿勢で寝たときに体は痛くないかなどを確かめましょう。
自分にフィットしたマットレスを見つけたい人は、パラマウントベッドの「INTIME」のように、体型を測定し、一人ひとりに合うマットレスを作ってくれる施設を利用してみるのも手。
専用測定器を使って体圧を測定。体に負担の少ない最適な硬さのマットレスを選んでもらえます。

寝返りはとっても大切

 寝返りが多く、寝相が悪いことはよくないと思っている人が多いようですが、良い眠りのために適度な寝返りは必要不可欠です。暑くて寝苦しかったり、マットレスが硬すぎるため、覚醒した状態の寝返りが増えるのは良い寝返りとはいえませんが、無意識な状態で適度に寝返りができることは、良い眠りの条件で す。まったく寝返りをしないでいるとどうなるかといえば、体圧がかかった部分の血行が悪くなり、長く続けていると床ずれの原因になってしまいます。寝返り は、マットレスに力を伝えてその反動で体を動かす行為。そのため、ラクに寝返りをうつには、適度な弾力のあるマットレスを選び、その反発でラクに体を動か せるものを選ぶことも必要です。

寝返りは、
1)睡眠段階を移行させるスイッチ
2)血液の循環パターンの変化を促す
3)体温、寝床内の湿度・温度を調節
といった役割があります。例えば、熱帯夜に寝返りが多いという印象があるかと思い ますが、これは暑い時に自然と寝返りすることで寝具と身体の湿度・温度を調節していると考えられています。寝返りしやすいマットレスとは、力を入れずに楽 に寝返りでき、寝返りした時に痛い箇所がないなど、睡眠を妨害する刺激を与えないものです。

マットレス(敷き布団)にも寿命がある

 枕と同じで、やはりマットレスや敷き布団も長い間使い続けていると、弾力がなくなったり、形が崩れてきます。睡眠中の汗をもっとも多く吸収する寝具でもあるので、まめに干したり(乾燥させたり)、掃除をして清潔に保つと同時に、定期的に買い換えることが必要。

文章:睡眠改善インストラクター 竹内由美
取材協力: パラマウントベッド株式会社 インタイム営業部 山品善嗣氏

日本睡眠学会 Japanise Society Of Sleep Research
JOBS 一般社団法人 日本睡眠改善協議会