快眠コンソーシアム

眠りについて知ろう

No.73 睡眠不足は動脈硬化を進める?!
血管が硬く狭くなることから、脳梗塞や心筋梗塞など、命に関わる病気を引き起こす動脈硬化。一般的には食事や運動に気をつけることが有効だと言われていますが、最近の研究では、睡眠も深く関わっていることがわかってきています。血管年齢はアンチエイジングの要。健康を守るため、今一度、睡眠を見直してみましょう!
睡眠が少ないほど動脈硬化のリスクが高まる
米シカゴ大学の研究チームが中年男女495人を対象に、動脈硬化の要因となる石灰化(カルシウム沈着)と、睡眠の関係を5年にわたり調査したところ、睡眠時間が7時間以上のグループではわずか6%だったのに対し、5~7時間では11%、5時間未満では27%も石灰化が見られたそう。

同じような研究は日本でも行われており、血管年齢が実年齢より10歳以上高い人を調べたところ、飲酒、喫煙、塩分の過剰摂取に加え、睡眠に問題があることが伝えられています。みなさんは大丈夫ですか? 血管の状態は自分で確かめることができないため、つい意識が薄れがちですが、細胞に栄養や酸素を運び、老廃物を回収する血液と血管は、私たちのからだにとってなくてはならないもの。これから忘年会が増える季節。深夜まで食べて飲んで、そのままうとうとなんていう生活は、ぜひ避けてほしいものです。

十分な睡眠を心がけて血管年齢を若返らせよう!
動脈硬化は、汚れがたまっている水道管と同じ。ただ、水道管は新しいものに替えることができますし、掃除することもできます。でも、動脈硬化は、一度なってしまうと、いくら生活を改善しても元の状態には戻りません。ただ、生活を改善することでその進行を遅らせることはできます。少しでも兆候のある人は、今日から食事、運動、そして睡眠を見直して、若々しく柔軟な血管と、サラサラ血液を取り戻しましょう。

バランスの良い食事を基本に、食べ過ぎ、飲み過ぎ、塩分の摂り過ぎには気をつけること。また、水分を適度に摂るように心がけましょう。運動はウォーキングを基本に、30分程度少し汗ばむ運動を習慣に。睡眠の質を上げるためには、夕方、運動することをおすすめします。また、規則正しい生活を心がけて体内時計を整え、毎日7時間は眠るような生活を始めましょう。

動脈硬化というと、大人の病気と思われがちですが、実は、動脈硬化は子どものころから少しずつ進行することがわかってきています。そのためか、かつては成人病と呼ばれていたものが、生活習慣病と変わりました。つまり、若いからといって無茶をしても平気というのは大きな間違いなのです。お父さん、お母さんだけでなく、子どもも含め、家族全員で、バランスのとれた食事、適度な運動、良質な睡眠をぜひ実践していただきたいと思います。

文章:睡眠改善インストラクター 竹内由美