日本人の寿命は男性約79歳、女性は約85歳で、世界の中でも稀な長寿国。でも、その実態を見てみると、寝たきりや要介護の人も少なくなく、健康寿命は、男性約72歳、女性は約77歳となっています。つまり、女性の場合、77歳から85歳の8年間は治療や介護を受けていることになります。
少子高齢化社会を迎える私たちにとって、これは大きな問題。最期の日を迎えるまで元気で過ごしたいと、多くの人が感じているのではないでしょうか。
年齢が高くなると、何かしらの弱点が出てくるのは仕方がないことですが、大切なのは、ひどくなる前に早めに治療・改善すること。皮膚、骨・歯、心臓・血管、筋肉、脳・神経(心の状態)、ホルモンの状態など、定期的に身体全体を確かめて、弱点を早いうちに克服することが健康寿命を延ばす秘訣です。
まだ弱点がないという人も、弱点を克服したという人も、その良い状態を維持するのに欠かせないのが予防です。その方法は至ってシンプル。毎日を丁寧に、大切に過ごすこと。生活習慣病予防でもよく言われるように、“バランスの良い食事、良質な睡眠、適度な運動”を日常にしていくことが、何より有効な予防法となります。
バランスの良い食事を取らなければ皮膚も骨も筋肉も育ちません。良質な睡眠をとらなければ、食事から摂った栄養は十分に代謝されず、脳や心身の疲れも回復しません。また、運動をしなければやはり、骨や筋肉は衰えてしまいます。私たちの身体は、日中はさまざまな活動でダメージを受けます。そのダメージや疲労を回復して新しい細胞を作り、翌日への気力を生み出すのは睡眠です。
忙しい毎日で、つい生活が乱れてしまいがち。病気になって初めて生活を見直すという方も少なくないようです。でも、生活習慣病という名前がついているように、多くの病気は年齢によるものではなく、日常生活の結果、生まれています。動脈硬化などは一度発生すると、元には戻りません。まさに毎日の暮らしがみなさんの身体を作っているのです。
最近、寝不足が続いている人、過激なダイエットをしている人、暴飲暴食をしている人、それがあなたの弱点となってしまう前に、今日から生活を見直してみませんか。完璧にできなくてもOK。あなたが楽しい、これならできそうと思うことから始めてみてください。寝具を新しい物に替えてみる(楽しい気分で眠ることができる)、ウインドウショッピングに出かける(楽しく運動できます)、自分で野菜を育ててみる(身体が動かせて食べるのが楽しくなります)など。ほんの少しのことでも生活は楽しく健康的になります。