妊娠初期は眠くなりやすい
妊娠初期は、さまざまな変化が体内で起きることや、胎児が安全に育つように子宮環境を整えるため、プロゲステロン(黄体ホルモン。睡眠作用がある)が大量に分泌されます。プロゲステロンには睡眠作用があるため、眠気を感じやすくなります。ただ、妊娠初期はつわりなどがあったり、体温が高くなるため、いざ眠ろうとするとぐっすり眠れない(人は深部体温が低くなると眠りやすく、高体温だと寝つきが悪くなることがある)という、まさに女性特有の不安定な状態になることも。安定期に入るまでの少しの我慢。無理は禁物ですが、いつも通り、日中は起きて(短い仮眠はOK)、夜は7時間程度の睡眠を確保するという生活を心がけましょう。
妊娠中期はほぼ正常な睡眠に
お腹が少し大きくなり始めることから、眠りにくさを感じる人もいますが、妊娠中期はつわりも治まり、ホルモンの分泌も安定するため、睡眠も正常に戻る人が増えます。でも、油断は禁物。赤ちゃんは日々、お腹の中で成長しているので、十分な睡眠(7時間程度)と規則正しい生活(寝起きする時間、食事する時間をなるべく一定に)を続けることが大切です。しっかり覚醒するため、日中は活動的に過ごし(短い仮眠はOK)、午後~夕方には軽い運動を。運動は体重の増加を防ぎ、睡眠の質を高めます。夜遅くまで起きていたり、お昼までダラダラ寝ているような生活は禁物。不規則な生活は体内時計の動きを乱し、睡眠状態を悪化させるだけでなく、赤ちゃんの成長にも影響してしまう恐れがあるので気をつけて。
妊娠後期は眠りにくくなる
(1)お腹が大きくなり、赤ちゃんがお腹の中で動くことによる違和感、(2)子宮が大きくなることによって起きる腰痛やむくみ、(3)膀胱が圧迫され、全身の血液量も増えることから頻尿になることなどで、夜中に目が覚めることが増えます。基礎代謝も増え、性ホルモンも増加(通常の約1000倍になる)するため、気分が不安定になることもあり、さらに眠れなくなってしまうことが。身体がつらいときは日中、少し仮眠をとってもOKですが、やはり日中は活動的に、夜はなるべくゆったり過ごして早めに眠るという生活を送るようにしましょう。あまり不安なことは考えず、幸せ気分で過ごすことも大切。後期になると入浴もゆっくりできないので、そんな時はエッセンシャルオイルを入れた足湯を楽しんでみましょう。アロマ効果で気分も和らぎ、末端の血行がよくなるため、深部の熱が放散され、眠りやすくなります。
産褥期も眠れなくなることが多い
1000倍にまで増えた性ホルモンが出産によって一気に激減するため、一時的に更年期に似た状態となり、自律神経が一時的に失調し、精神的に不安定な状態になることがあります。その上、新生児の世話や授乳で夜間睡眠が中断されることから、不眠や睡眠不足になる人が増えます。とくに初産の場合は、いろいろな感情が入り乱れ、母となった責任感から脳が興奮状態となり、眠れなくなることも。赤ちゃんに概日リズム(1日のリズム)ができるまでの辛抱ですが、旦那様にも赤ちゃんの世話をしてもらうなどして負担を軽減し、午前4時前後にはなるべく眠っておくようにしましょう。日中、眠い場合は、午後2時前後に1時間程度眠ってもOKですが、夕方以降、眠くなった場合は短時間に。赤ちゃんの概日リズムを形成するためにも朝はきちんと起きる、夜は早めに眠るという生活を心がけ、ハッピーな気分で子育てするようにしましょう!
*運動や入浴については医師の指示を受けてください。