朝型・夜型の違いを調べた調査【石原、1988】では、朝型は、平均23時38分に就床、6時55分に起床するのに対し、夜型の平均就床時刻25時08分、起床時刻は8時12分で、就床時刻は1時間30分、起床時刻は1時間17分夜型のほうが遅いという結果が出ましたが、睡眠時間自体にはあまり差は見られませんでした。しかし、そんな生活時間のズレは体温のリズムにも見られ、両者の体温リズムの位相(体温がもっとも高くなる時間や低くなる時間)は2時間程度ズレがあり、日中の活動状態にも差が見られるとか。
朝型の人は早い時間から体温が上がるため、午前中から活動的なのに、夜型の人は体温が上がるのが遅いため、昼過ぎ(中には夕方という人も)までなかなか調子が上がらない人が多いとか。
また、ある報告によると、夜型は朝型より外向的な一方、神経質で、不安も高いといった性格傾向があり、周囲の影響を受けやすいために生活が不規則となりやすく、神経質なため寝つきの悪さが気になりやすく、ちょっとした不調や不快感を睡眠不足のせいと考えてしまう傾向が見られると報告しています。夜型は気ままに生活しているように見られがちですが、社会では、早寝早起きが良いと考える傾向があり、学校や会社が始まる時間も午前9時前後が圧倒的なため、夜型は睡眠不足になりやすく、生活にも不自由さを感じることが少なくないようです。
しかし、24時間不休の現代社会では、仕事が深夜に及ぶことも多いため、そんな時には逆に、朝型の人の方が辛さを感じることが多くなります。朝型は早寝早起きの規則的な生活は得意ですが、夜更かしや不規則な生活は苦手なため、仕事が遅くなってもいつもの時間に目が覚めやすく週末も朝寝坊ができず、睡眠時間を確保することができません。
こうした特徴は、先ほど述べたように体温変化からもわかります。体温上昇が早かった分、朝型の人の体温は夜9時過ぎには下がり始め、急勾配で体温が下がるため、眠気が強くなります。そのため、夜更かしはとても辛く感じ、朝は眠りたくてもいつもの時間に体温が急上昇するため、目が醒めてしまいます。一方、夜型は体温が下がり始める時間が遅く、その低下の仕方もなだらかなため、夜更かしはあまり苦にならず、朝寝坊も比較的安易にできるため、睡眠時間の短縮もほとんど見られません。
つまり、生活時間帯の急激な変化に対して夜型は適応しやすく、朝型は融通性がないといえます。しかし、健康維持という面から見れば、朝型は生活が変わればすぐに不調が出るため、生活改善しやすいのですが、夜型は不調の現れ方が緩慢なため、慢性化したり、大きな障害になるまで気づかない危険性が高いともいえます。
どちらにしろ、早朝から夜遅くまで働き過ぎるのはやはり身体に負担。自分は大丈夫だと思わず、生体リズムを乱さない無理のない生活を送ることが好ましいといえるでしょう。